クイック スタート — FireCloud を設定する

適用対象: FireCloud インターネット アクセス

本クイック スタート トピックでは、FireCloud を構成およびテストする一般的な手順について説明します。本ガイドでは、FireCloud をご紹介し、FireCloud の基本的なコンポーネントと設定方法について説明します。

FireCloud は、クラウドベースの完全な管理対象 FWaaS (Firewall-as-a-Service) です。これにより、インターネットベースのセキュリティ脅威からリモート ユーザーを保護することができます。WatchGuard Cloud で FireCloud を構成します。ユーザーは、WatchGuard Connection Manager を使用してサービスに接続します。ユーザーは FireCloud に接続している間は保護が適用されるため、安全にコンピュータを使用すること、またインターネットを閲覧することができます。

本クイック スタート ガイドの手順の概要をご覧ください。

  1. FireCloud ライセンスをアクティブ化する、またはトライアルを開始する
  2. FireCloud 認証設定を構成する
    1. アイデンティティ プロバイダを構成する
    2. (SAML のみ) FireCloud 情報をアイデンティティ プロバイダに提供する (SAML のみ)
    3. (オプション) FireCloud へのアクセスを制御する
  3. 既定の設定を確認する
  4. Connection Manager をダウンロードしてインストールする
  5. Connection Manager を使用して FireCloud に接続する
  6. (オプション - Service Provider のみ) FireCloud テンプレートを作成および配備する

FireCloud ライセンスをアクティブ化する、またはトライアルを開始する

使用を開始する前に、FireCloud ライセンスを購入してアクティブ化する必要、または FireCloud トライアルを開始する必要があります。

FireCloud ライセンスをまだ購入していない場合は、WatchGuard Cloud で無料の FireCloud トライアルを開始することが勧められます。トライアルを開始するための詳細な手順については、次を参照してください:トライアルを管理する – Service Provider または トライアルを管理する – Subscriber。トライアル ライセンスは 30 日間有効で、さらに 30 日間更新することができます (合計で 60 日間) 。

Screenshot of the FireCloud trials list.

FireCloud ライセンスを購入している場合は、https://myproducts.watchguard.com/activate にアクセスして、アクティブ化ウィザードを完了してください。詳細については、次を参照してください:FireCloud ライセンスをアクティブ化する

今すぐトライアル期間を延長して、完全な 60 日間のトライアルを利用することが勧められます。トライアル期間は、トライアル期間の有効期限が切れる前に、開始日から 30 日以内に 1 回のみ延長することができます。

WatchGuard Cloud Service Provider アカウントがある場合で、自身のアカウントで FireCloud を使用する場合は、FireCloud ライセンスをアクティブ化した後にユーザーを Subscriber アカウントに割り当てる必要があります。詳細な手順については、次を参照してください:FireCloud ユーザーを割り当てる

認証設定を構成する

FireCloud を構成する前に、アイデンティティ プロバイダ を設定する必要があります。アイデンティティ プロバイダは、FireCloud のユーザーとグループを管理および認証するために使用する外部システムです。これにより、FireCloud で、承認済みのユーザーとグループ、およびユーザーが FireCloud に接続する際の認証方法が認識されます。

アイデンティティ プロバイダを構成する

FireCloud のアイデンティティ プロバイダを構成するには、以下の手順を実行します。

  1. WatchGuard Cloud にログインして、構成 > FireCloud の順に選択します。
  2. 使用するアイデンティティ プロバイダの種類を選択して、必要な情報を入力します。
  3. 保存 をクリックします。

アイデンティティ プロバイダを構成する必要があるのは、初めて FireCloud を設定する時のみです。アイデンティティ プロバイダの設定を編集する場合、または新規アイデンティティ プロバイダに変更する場合は、構成 > FireCloud > 認証 の順に移動します。

FireCloud 情報をアイデンティティ プロバイダに提供する (SAML のみ)

SAML アイデンティティ プロバイダを構成すると、アイデンティティ プロバイダに提供できる証明書が FireCloud で生成されます。この証明書により、アイデンティティ プロバイダに FireCloud を特定する情報が提供されます。したがって、FireCloud から送信された有効な認証要求に対してのみ、アイデンティティ プロバイダから応答が返されるようになります。FireCloud 認証ページから、この証明書をダウンロードすることができます。

Screenshot of the FireCloud authentication page with the FireCloud certificate.

FireCloud 証明書をアイデンティティ プロバイダにインポートして、署名検証を有効化することが勧められます。

アイデンティティ プロバイダによっては、署名検証という名前が異なる場合があります。たとえば、Okta ではこの設定が SAML 署名要求、Entra ID の場合は検証証明書と呼ばれています。

AuthPoint をアイデンティティ プロバイダとして使用する場合は、FireCloud の AuthPoint で SAML リソースを作成し、既存の認証ポリシーに SAML リソースを追加する、または SAML リソースの新規認証ポリシーを追加する必要があります。

FireCloud へのアクセスを制御する

実際に FireCloud を使用するユーザー数よりも多くのユーザーが割り当てられているアイデンティティ プロバイダに FireCloud を接続している場合は、FireCloud へのアクセスを制御することができます。これにより、サービスに接続してユーザー ライセンスを消費するユーザーを制限することが可能となります。これを実行するには、既定の FireCloud アクセス ルールを無効化して、FireCloud へのアクセスを許可するユーザー グループのみにアクセス ルールを構成します。これにより、アクセス ルールが適用されないユーザーは、FireCloud サービスに接続してライセンスを使用することができなくなります。詳細については、次を参照してください:FireCloud アクセス ルール

また、サービスの利用を許可するエンド ユーザーにのみ FireCloud Connection Manager を提供することもできます。

既定の設定を確認する

既定では、FireCloud では、すべてのセキュリティ サービスが既定構成として有効化されています。また、ユーザー トラフィックに適用されるセキュリティ サービスを指定する既定のアクセス ルールが設定されています。つまり、すぐに FireCloud を配備して使用できるようになるということです。しかし、既定の設定を確認することが勧められます。

WatchGuard Connection Manager をダウンロードしてインストールする

FireCloud を使用してユーザーを保護するには、ユーザーのデバイスに WatchGuard Connection Manager をインストールして、これを使用して FireCloud に接続する必要があります。

WatchGuard Connection Manager のインストールに使用される WatchGuard エージェントをダウンロードするには、以下の手順を実行します。

  1. WatchGuard Cloud にログインして、構成 > FireCloud の順に移動します。
  2. クライアントのダウンロード を選択します。
    クライアントのダウンロード ページが開きます。

Screenshot of the Client Download page.

  1. インストーラをダウンロードする をクリックします。
    WatchGuard エージェント インストーラのダウンロードが開始されます。
  2. ダウンロードしたインストーラを実行します。
  3. インストール をクリックします。
  4. インストールが完了したら、終了 をクリックします。

WatchGuard エージェントがインストールされると、エージェントによって Connection Manager が自動的にダウンロードおよびインストールされます。これが完了すると、Connection Manager が開き、FireCloud に接続するための認証情報を入力することを求めるプロンプトが表示されます。アイデンティティ プロバイダのユーザー アカウントの認証情報を使用します。

Connection Manager を使用して FireCloud に接続する

FireCloud に接続している間は保護が適用されるため、安全にコンピュータを使用すること、またインターネットを閲覧することができます。FireCloud への最初の接続時に、エージェントによってセッションが開いたままの状態になります。そのため、コンピュータを再起動しても接続が維持されます。

FireCloud から切断されると、手動でログインして再度接続する必要があります。

FireCloud に接続するには、以下の手順を実行します。

  1. WatchGuard Connection Manager を開きます。
  2. システム トレイで、WatchGuard Connection Manager をクリックしてから、接続 を選択します。

Screenshot of the login page for the WatchGuard Connection Manager.

  1. ユーザー名または電子メール アドレスを入力して、次へ をクリックします。

Screenshot of the login page for the WatchGuard Connection Manager.

  1. パスワードを入力します。

    正常に FireCloud に接続されると、それを通知するメッセージが表示されます。
  2. ログイン をクリックします。

FireCloud テンプレートを作成および配備する (オプション — Service Provider のみ)

Service Provider は、複数のアカウントの共有構成設定を管理する手段として FireCloud テンプレートを利用することができます。FireCloud テンプレートを使用して、FireCloud アカウントの場合と同じように、FireCloud アクセス ルールとサービスを構成することが可能です。そして、管理対象アカウントをテンプレートに登録します。そうすると、テンプレートの構成設定がアカウントに継承されます。

FireCloud テンプレートの詳細については、次を参照してください:FireCloud テンプレート について および FireCloud テンプレートを管理する

関連情報:

FireCloud について

FireCloud 使用状況レポートについて

FireCloud ライセンス ユーザーを表示および管理する