ハードウェア トークン

適用対象: AuthPoint 多要素認証、AuthPoint Total Identity Security

ハードウェア トークンは、ユーザーが認証に使用することができる、トークンが内蔵された物理デバイスです。WatchGuard のハードウェア トークンを購入するか、AuthPoint でサードパーティ製ハードウェアのトークンを使用することができます。これを行うには、以下を実行する必要があります。

  1. WatchGuard またはサードパーティのベンダーからサポートされているハードウェア トークンを購入する。
  2. ハードウェア トークンを AuthPoint にインポートする。
  3. ハードウェア トークンをユーザーに割り当てる。
  4. ハードウェア トークンをアクティブ化する。

それぞれの AuthPoint ユーザーは最大 20 個のソフトウェア トークンと無制限の数のハードウェア トークンを所有できます。

同じ WatchGuard のハードウェア トークンは、複数の AuthPoint アカウントにインポートすることができます。これは、複数の管理アカウントに管理者やサポート ユーザーがいる場合に行います。WatchGuard ハードウェア トークンの所有権を移譲する方法については、次を参照してください:ハードウェア トークンを移譲する

RADIUS 認証では、ハードウェア トークンは PAP プロトコルのみをサポートします。ハードウェア トークンは、IKEv2 VPN など、MS-CHAPv2 プロトコルを使用する RADIUS 認証をサポートしていません。

WatchGuard のハードウェア トークンをサードパーティの MFA サービスで使用することはできません。AuthPoint MFA には、WatchGuard のハードウェア トークンのみが使用できます。

サポートされているハードウェア トークン

ハードウェア トークンは以下の要件を満たしている必要があります。

WatchGuard のハードウェア トークンは自動的にアカウントに関連付けられるため、シード ファイルは必要ありません。これにより、トークンをより安全かつ容易にインポートできるようになります。

ハードウェア トークンを AuthPoint にインポートする

ハードウェア トークンを AuthPoint アカウントにインポートする必要があります。インポート プロセスは、WatchGuard のハードウェア トークンとサードパーティ製ハードウェアのトークンの間で異なります。

WatchGuard のハードウェア トークン

WatchGuard のハードウェア トークンをインポートするには、個々のハードウェア トークンまたはハードウェア トークンのボックスに記載されたシリアル番号を入力します。WatchGuard のハードウェア トークンは、複数のアカウントにインポートすることができます。これは、複数の管理アカウントに管理者やサポート ユーザーがいる場合に行います。

サードパーティ製ハードウェアのトークン

サードパーティ製ハードウェアのトークンを AuthPoint にインポートするには、シード ファイル をアップロードし、キー を提供する必要があります。シード ファイルとキーはハードウェア トークンのベンダーから受信します。シード ファイルは暗号化されている必要があります。

  • シード ファイル — シード ファイルは、ハードウェア トークン情報を AuthPoint にインポートするのに使用されるポータブル対称鍵コンテナ (PSKC) ファイルです。このファイルには各ハードウェア トークンのデバイス情報が含まれています。シード ファイルとして受け入れられるファイル タイプは .XML、.PSKC、.TXT および .VIPです。
  • キー — このキーはシード ファイルを解読するのに使用され、ハードウェア トークンが生成するワンタイム パスワード (OTP) を AuthPoint が検証できるようにするために使用されます。このキーには、AuthPoint に入力する文字列か、アップロードするファイルが可能です。キー ファイルとして受け入れられるファイルの種類は .TXT と .BIN です。

Service Provider の場合は、ハードウェア トークンを使用する AuthPoint アカウントにインポートするようにしてください。

ハードウェア トークンを AuthPoint にインポートしたら、そのトークンをユーザーに割り当ててから、トークンをアクティブ化する必要があります。

IdP ポータルが構成済みの場合、ユーザーは IdP ポータルからハードウェア トークンをアクティブ化することができます。詳細については、次を参照してください:ハードウェア トークンをアクティブ化する

ハードウェア トークンをユーザーに割り当てる

ハードウェア トークンは ハードウェア トークン ページまたは ユーザー ページからユーザーに割り当てることができます。

ユーザーが IdP ポータルでハードウェア トークンをアクティブ化すると、AuthPoint はアクティブ化されたトークンを、アクティブ化を行ったユーザーに自動的に割り当てます。

ハードウェア トークンをアクティブ化する

ハードウェア トークンをユーザーに割り当てたら、そのトークンを認証に使用する前にアクティブ化する必要があります。ハードウェア トークンは ハードウェア トークン ページか ユーザー ページからアクティブ化できます。

ユーザーは IdP ポータルからハードウェア トークンをアクティブ化することもできます。ユーザーが IdP ポータルでハードウェア トークンをアクティブ化すると、AuthPoint はアクティブ化されたトークンを、アクティブ化を行ったユーザーに自動的に割り当てます。

ハードウェア トークンによる認証

ハードウェア トークンを使って OTP による認証をすることができます。ハードウェア トークンによる認証は、携帯電話でのソフトウェア トークンを使った認証と同じ方法で行います。認証が必要なリソースにアクセスする場合は、OTP による認証のオプションを選択し、ハードウェア トークンに表示された OTP を入力します。

詳細については、次を参照してください:認証について

ハードウェア トークン リストのフィルタリング

ハードウェア トークンのリストにフィルタを適用し、特定のトークンを見つけやすくすることができます。これは、多数のハードウェア トークンをインポートした後に未割り当てのトークンや特定のステータスのトークンなど、リスト内の特定のトークンのみを表示したい場合に実行します。

ハードウェア トークン リストにフィルタを適用するには、以下の手順を実行します。

  1. フィルタ アイコン をクリックします。
    ハードウェア トークンのフィルタリング ウィンドウが表示されます。

Screen shot of the filter icon on the Tokens page.

  1. 適用するフィルタを選択します。複数のフィルタを選択できます。

Screen shot that shows the Filter Hardware Tokens window.

  1. フィルタを適用する をクリックします。

適用したそれぞれのフィルタは、ハードウェア トークン リストの最上部に表示されます。フィルタを削除するには、フィルタ ラベルの横の 削除アイコン をクリックします。

Screen shot that shows the hardware tokens list with filters applied.

ハードウェア トークンを移譲する

ハードウェア トークンの所有権を別のアカウントに移譲するには、そのトークンが属するすべての AuthPoint アカウントからそれを削除し、それが新しいハードウェア トークンであるかのように、新しいアカウントにインポートする必要があります。

この手順が必要になるのは、所有権を移譲する場合のみです。同じ WatchGuard ハードウェア トークンを複数の AuthPoint アカウントで使用したい場合は、そのトークンをそれぞれのアカウントにインポートすることができます。

ハードウェア トークンの所有権を移譲するには、以下の手順を実行します。

  1. 移譲する WatchGuard ハードウェア トークンを、インポートしたすべてのアカウントから削除します。詳細な手順については、次を参照してください:ハードウェア トークンを削除する
  2. このヘルプ トピックの手順に従って以下の手順を実行します。
    1. ハードウェア トークンを新しい AuthPoint アカウントにインポートする
    2. ハードウェア トークンを新しい AuthPoint アカウントのユーザーに割り当てる
    3. ハードウェア トークンをアクティブ化する

関連トピック

ハードウェア トークンのインポートの詳細

ハードウェア トークンを同期する

認証について

ユーザーまたはトークンをブロックする

新しいソフトウェア トークンを追加する

トークンをアクティブ化する