Firebox で Active Directory SSO を有効化する

ここでは、Active Directory シングル サインオン(SSO)を有効化する方法を説明します。RADIUS シングル サインオンを有効化する方法の詳細については、次を参照してください:RADIUS シングル サインオンを有効化する

Active Directory SSO を有効化する前に、以下を行う必要があります:

デバイスで Fireware v11.0–v11.3.x を実行する場合、Terminal Services の認証設定は利用できません。

SSO の有効化と構成

Firebox で SSO の設定を有効化して構成する際、SSO Agent の IP アドレスを指定する必要があります。

Fireware v12.2 以降の場合、4 つまでの SSO Agent を指定できます。同時に複数の SSO Agent を有効にすることはできません。有効な SSO Agent が使用不可能になった場合、Firebox は自動的に構成にある次の SSO Agent へとフェールオーバーします。手動で SSO Agent へフェールオーバーさせることもできます。SSO Agent フェールオーバーの詳細については、このトピックの フェールオーバー セクションを参照してください。

また、SSO クエリから除外する IP アドレス (または範囲) を指定し、Firebox で Branch Office VPN トンネル経由で SSO を有効化することもできます。

BOVPN トンネル経由で SSO を有効化すると、トンネル経由のドメイン ワークステーションへの SSO 接続においてトンネルの帯域幅の消費が増加する可能性があります。

Firebox に v12.1.1 以前の Fireware がある場合、SSO を有効化し構成する手順は異なります。Fireware v12.1.1 以前に適用される指示については、WatchGuard ナレッジ ベースで Active Directory シングル サインオンを有効化する (Fireware v12.1.1 以前) を参照してください。

SSO 例外を定義する

ネットワーク サーバー、スイッチやルーター、プリント サーバーやドメインの一部ではないコンピュータなど、認証を要求しない IP アドレスを持つデバイスがネットワーク内に含まれる場合、または内部ネットワーク上に Authentication Portal に手動で認証を行う必要があるユーザーが存在する場合、または Terminal Services Agent のターミナルサーバがある場合、SSO 構成でこれらのデバイスの IP アドレスを SSO 例外リストに追加することをお勧めします。

SSO 例外リストにない IP アドレスから接続が発生するたびに、Firebox は、ユーザー名で IPアドレスに関連付けるSSO Agent にアクセスします。これには 10 秒ほどの時間がかかります。[SSO 例外]リストを使用して、各接続の遅延を防ぎ、不必要なネットワーク トラフィックを削減し、ユーザーは遅延せずにネットワークへ認証および接続することができます。

SSO 例外 リストにエントリーを追加する際、ホスト IP アドレス、ネットワーク IP アドレス、サブネット、ホスト DNS 名 (Policy Manager からのみ)、またはホスト範囲の追加を選択することができます。

SSO 例外 リストからエントリーを編集またはサポートすることもできます。

フェールオーバー

複数の SSO Agent を指定した場合、有効な SSO Agent が使用不可能になると、フェールオーバーが自動的に発生します。フェールオーバーは順に発生します。たとえば、リストにある最初の SSO Agent が使用不可能になると、リスト内の 2 番目の SSO Agent でフェールオーバーが発生します。リストにある最後の SSO Agent が有効で、それが使用不可能になると、フェールオーバーはリスト内の最初の SSO Agent で発生します。

フェールバックは起きません。たとえば、リストにある最初の SSO Agent が使用不可能になると、リスト内の 2 番目の SSO Agent でフェールオーバーが発生します。最初の SSO Agent が再び使用可能になった場合でも、2 番目の SSO Agent が引き続き有効なエージェントとなります。最初の SSO Agent に戻るフェールバックは起きません。

異なる SSO Agent へフェールオーバーするよう手動で選択することも可能です。フェールオーバーに対応するには、SSO Agent は v12.2 以降のバージョンでなければなりません。

異なる SSO Agent へ手動でフェールオーバーさせるには、Fireware Web UI で以下の手順を実行します:

  1. システム ステータス > SSO Agent の順に選択します。
  2. エージェントを選択します。
  3. SSO Agent へフェールオーバー をクリックします。

異なる SSO Agent へ手動でフェールオーバーさせるには、Firebox System Manager から次の手順を実行します:

  1. ツール > SSO Agent の順に選択します。
  2. エージェントを選択します。
  3. SSO Agent へフェールオーバー をクリックします。

関連情報:

Active Directory シングル サインオン (SSO) について

Active Directory SSO の仕組み

クイック起動 — Active Directory シングル サインオン (SSO) を設定する

Active Directory SSO をトラブルシューティングする