Firebox 4G LTE または 5G モデムを構成する
適用対象: クラウド管理の Firebox
LTE インターフェイス モジュールを使用して、Firebox T80 または T85 を 4G LTE セルラー ネットワークに接続することができます。5G 機能が統合された T45-CW Firebox をセルラー ネットワークに接続することも可能です。これにより、SIM カードを装着し、モバイル データ通信接続を Firebox の外部インターフェイスとしてプライマリまたはバックアップの WAN 接続に使用することができます。
4G LTE と 5G ワイヤレス ネットワークは、従来のほとんどの有線インターネット接続のパフォーマンスを上回る数ギガビット/秒 (Gbps) の接続性を提供します。
モバイル プロバイダの互換性については、WatchGuard ナレッジ ベースで セルラー モデム搭載 Firebox で動作することが確認済みのモバイル ネットワーク プロバイダ を参照してください。
4G LTE および 5G モデムと Firebox 機能
以下の機能を構成する際に、4G LTE モデムと 5G モデム インターフェイスを指定することができます。
- BOVPN および BOVPN 仮想インターフェイス
- 動的 DNS
- 1-to-1 NAT、SNAT、動的 NAT
- SD-WAN ルーティング
- 複数 WAN
- Mobile VPN
4G LTE モデムと 5G モデム インターフェイスを Firebox のエイリアスとポリシーに追加することもできます。Firebox の Any-External エイリアスと WatchGuard Cloud の 外部 ネットワーク エイリアスの一部として、4G LTE と 5G インターフェイスが含まれています。
開始する前に
Firebox で セルラー接続を利用するには、以下の手順を実行します。
- Firebox T45-CW では、Nano SIM カードを内蔵の 5G インターフェイスに挿入し、5G セルラー接続をアクティブ化することができます。
Caution: SIM カードを抜き差しする前に、必ず Firebox の電源を切ってください。
- Firebox T80 および T85 では、LTE インターフェイス モジュールを設置することで、Micro SIM カードまたは Nano SIM カード (アダプタ付き) をモジュールに挿入し、Firebox 上で 4G LTE 接続を有効にすることができます。
Caution: SIM カードをインストールしたり取り外したりするために LTE インターフェイス モジュールを取り外す前に、必ず Firebox の電源を切ってください。
- 外部インターフェイスとして有効にできるモデムは 1 つだけです。外部モデムを LTE インターフェイス モジュールまたは統合 5G モデムと同時に使用することはできません。
- LTE インターフェース モジュールを設置した Firebox T80 および T85 では、LTE インターフェイス モジュールと Firebox に接続した外部モデムを切り替える場合、外部モデムを再構成する必要があります。また、同時に使用できるモデムは 1 つだけです。
アクセス ポイント名 (APN) およびプロバイダの設定
ワイヤレス サービス プロバイダによっては、4G LTE モデムまたは 5G モデムの接続を確立するために、アクセス ポイント名 (APN) が必要になる場合があります。多くの場合、セルラー サービスがビジネス クラスの接続である場合に APN が必要となります。接続に APN が必要かどうかをプロバイダに確認して、4G LTE モデムまたは 5G モデムの構成の要件を判断してください。
多くの場合、APN は接続時にサービス プロバイダによって自動的に割り当てられるため、APN を指定する必要はありません。
ワイヤレス プロバイダによっては、APN 設定に加えてセルラー接続の認証が求められる場合があります。4G LTE モデム インターフェイス モジュールまたは統合 5G モデムを搭載している WatchGuard デバイスは、現在認証設定の構成をサポートしていません。認証を必要としないサービスを利用することをお勧めします。
SIM カードの PIN でのロック
一部の携帯電話会社では、不正使用を防ぐために、SIM カードを PIN でロックしています。SIM カードがロックされている場合は、PIN を指定して SIM カードのロックを解除することができます。PIN がわからない場合は、SIM カードの無効化またはロック解除の方法について、携帯電話会社にお問い合わせください。PIN を何度も間違えて入力すると、SIM カードがロックされて使用できなくなるため、PIN を推測することは避けてください。
Fireware Web UI または Firebox System Manager で SIM カードのロックを解除する方法の詳細については、次を参照してください:4G LTE モデムのステータス。
4G LTE モデムまたは 5G モデムを構成する
4G LTE モデムまたは 5G モデムを構成するには、WatchGuard Cloud で以下の手順を実行します。
- 構成 > デバイス の順に選択します。
- 4G LTE モデムまたは 5G モデムがインストールされているクラウド管理の Firebox を選択します。
- デバイス構成 を選択します。
- ネットワーク タイルをクリックします。
ネットワーク構成ページが開きます。
- 4G LTE モデム または 5G モデム タイルをクリックします。
- 4G LTE モデムを有効化する または 5G モデムを有効化する をクリックします。
4G LTE モデムの設定
5G モデムの設定
- サービス プロバイダから APN が要求された場合は、アクセス ポイント名 (APN) テキスト ボックスに接続の APN を入力します。
このテキスト ボックスはオプションです。ほとんどの場合、APN はサービス プロバイダによって自動的に割り当てられるため、APN を指定する必要はありません。 - サービス プロバイダによって求められる場合は、5G 接続に IPv6 を有効化する チェック ボックスを選択します。このオプションは、接続の IPv4/IPv6 デュアル スタック機能を有効化します。接続を確立するために IPv6 を必要とする T-Mobile などの特定の通信事業者について、このオプションを有効にします。IPv6 は、プロバイダへの接続を確立する目的のみに使用され、それ以外の目的には使用されません。このオプションには Fireware v12.11.1 以上が必要です。
- (任意) セルラー接続の リンク監視 と 動的 DNS を有効化します。
- 構成変更をクラウドに保存するには、保存 をクリックします。
4G LTE モデムまたは 5G モデムを監視する
4G LTE モデムまたは 5G モデムの詳細と統計を表示するには、以下の手順を実行します。
- 監視 > デバイス の順に選択します。
- セルラー モデムがインストールされているクラウド管理の Firebox を選択します。
- ライブ ステータス > ネットワーク の順に選択します。
- 4G LTE ネットワークまたは 5G ネットワークを表示するには、モデム を選択します。
詳細については、次を参照してください:ネットワークの詳細。
リンク監視を構成する
リンク監視 タブで、リンク監視を有効化することができます。リンク監視を有効化すると、Firebox からトラフィックが Link Monitor ターゲットに送信され、ネットワーク接続がテストされます。
詳細については、次を参照してください:Firebox ネットワーク リンク監視を構成する。
動的 DNS を構成する
動的 DNS タブで、動的 DNS を有効化することができます。動的 DNS サービスでは、ISP により Firebox に新しい IP アドレスが設定されると、それに従ってドメイン名に関連付けられた IP アドレスが変更されます。
詳細については、次を参照してください:動的 DNS を構成する。
