アクセス ポイント診断ツール
適用対象: WatchGuard Cloud の管理対象アクセス ポイント (AP130、AP230W、AP330、AP332CR、AP430CR、AP432)
WatchGuard Cloud で以下の診断ツールを実行して、アクセス ポイントからのネットワーク接続をテストおよびトラブルシューティングすることができます。
- Ping — IP アドレスまたはホスト名で Ping します。
- パケット キャプチャ — 接続の問題をトラブルシューティングするためにアクセス ポイントの有線およびワイヤレス インターフェイスのパケット キャプチャを実行します。
- Traceroute — IP アドレスまたはホスト名へのルートを追跡します。
- DNS 参照 — DNS 情報を調べて、ホスト名が解決された IP アドレスを確認します
- スナップショット — アクセス ポイントのログ データとシステム情報の診断スナップショット ファイルをダウンロードすることができます。詳細については、次を参照してください:スナップショット診断ファイルをダウンロードする。
また、アクセス ポイント Web UI と アクセス ポイント Command Line Interface (CLI) で、こうした診断ツール (パケット キャプチャを除く) を実行することができます。
診断ツールを使用する
アクセス ポイント診断ツールを使用するには、以下の手順を実行します。
- 監視 > デバイス の順に選択します。
- アクセス ポイントを選択します。
- デバイス メニューで、ライブ ステータス > 診断ツール の順に選択します。
診断ツール ページが開きます。
- タスク ドロップダウン リストから、使用する診断ツールを選択します。以下を選択することができます:
- Ping
- パケット キャプチャ
- Traceroute
- DNS 参照
- Ping、Traceroute、または DNS 参照の場合は、アドレス (IP またはドメイン名) テキスト ボックスに、選択したツールでテストする IP アドレスまたはホスト名を入力します。たとえば、 192.168.1.1 または example.com と入力します。
パケット キャプチャの詳細については、次を参照してください:パケット キャプチャを実行する。
- 実行 をクリックします。
コマンドの出力がウィンドウに表示されます。
パケット キャプチャを実行する
パケット キャプチャ ツールを使用して、アクセス ポイントとワイヤレス クライアントの間、またはアクセス ポイントと優先 LAN ネットワークの間で送信されたデータ パケットを傍受し、分析します。パケット キャプチャは、tcpdump ユーティリティを使用して、アクセス ポイントのワイヤレスおよび有線インターフェイスからパケットをキャプチャします。
ライブ パケット キャプチャを表示したり、Wireshark のようなサードパーティ ツールを使用してそれらのパケットをダウンロードして検査したりすることができます。パケット キャプチャ ツールは、接続のドロップ、遅延、パケット喪失などのワイヤレス ネットワークの問題を診断し、解決するのに役立ちます。
パケット キャプチャにはアクセス ポイント ファームウェア v2.5 以降が必要となります。
パケット キャプチャを実行するには、以下の手順を実行します。
- 監視 > デバイス の順に選択します。
- アクセス ポイントを選択します。
- デバイス メニューで、ライブ ステータス > 診断ツール の順に選択します。
診断ツール ページが開きます。 - タスク ドロップダウン リストから、パケット キャプチャ を選択します。
- (任意) 結果を絞り込むには、以下の引数を使用します。
- 引数を使用する を選択します。
引数テキスト ボックスが開きます。 - 引数 テキスト ボックスに、1 つまたは複数のパケット キャプチャ (tcpdump) 引数を入力します。引数では、大文字と小文字が区別されます。
たとえば、有線 / アップリンク インターフェイスのデータをキャプチャするには、-i eth0 と入力します。構成の例については、次を参照してください:パケット キャプチャ引数。
- 引数を使用する を選択します。
- インターフェイス ドロップダウン リストから、キャプチャする有線およびワイヤレス アクセス ポイント インターフェイスを選択します。パケット キャプチャするインターフェイスを 1 つ以上選択することができます。
インターフェイス リストに手動で追加されたテキスト エントリは無視され、パケット キャプチャには使用されません。各アクセス ポイントのモデルに固有のインターフェイスのリストからのみ選択してください。
- (任意) データをパケット キャプチャ (.PCAP) ファイルに直接保存するには、データをファイルにストリームする を選択します。複数のインターフェイスを選択した場合は、インターフェイスごとに別々のファイルが作成されます。このファイルを Wireshark のようなサードパーティ アプリケーションにインポートして、パケット キャプチャを分析することができます。
- 実行 をクリックします。
パケット キャプチャ データは、5 秒ごとに、最長 5 分間更新されます。
検索 テキスト ボックスでは、キャプチャされたデータの用語を検索することができます。
- パケット キャプチャを停止するには
をクリックします。 - (任意) データをファイルにストリームする を選択した場合は、パケット キャプチャの完了後に、PCAP ファイルをダウンロードする を選択し、ファイルをコンピュータにダウンロードすることができます。
パケット キャプチャ ファイルの最大サイズは 30 MB です。最大ファイル サイズに達すると、パケット キャプチャ ファイルは上書きされます。
パケット キャプチャ引数
パケット キャプチャを使ってネットワーク上で転送されたパケットに関する情報を表示するには、引数 テキスト ボックスに、以下の tcpdump コマンド引数を入力します:
tcpdump [-aAbdDefIKlLnNOpPqRStuUvxX] [ -B size ] [ -c count ][ -E algo:secret ] [ -i interface ] [ -M secret ] [ -s snaplen ][ -T type ] [ -y datalinktype ] [ expression ]
パケット キャプチャ コマンドの引数では大文字と小文字が区別されます。引数を入力する際は tcpdump コマンドはオプションです。
例:
- 有線 / アップリンク インターフェイスのポート 443 のすべてのトラフィックを表示するには、-i eth0 port 443 と入力します。この例では、インターフェイス上のパケットをキャプチャするには、次のように入力します。
- -i で、インターフェイス上でパケットにフィルタを適用します。
- port で、ポート番号によりデータにフィルタを適用します。
- 有線 / アップリンク インターフェイスのすべての DHCP トラフィックを表示するには、-i eth0 udp port 67 or 68 と入力します。この例では、インターフェイス上のパケットをキャプチャするには、次のように入力します。
- -i で、インターフェイス上でパケットにフィルタを適用します。
- udp で、プロトコルでデータにフィルタを適用します。
- port で、ポート番号によりデータにフィルタを適用します。
- 有線/有線アップリンク インターフェイスでキャプチャするパケットを 4 つに制限するには、-i eth0 -c 4 と入力します。この例では、パケットのキャプチャを制限するには、-c と入力します。
- 10.0.1.10 内部サーバーから、またはそのサーバーへの有線/アップリンク インターフェイス上のすべての DNS ポート 53 のトラフィックを表示するには、-i eth0 host 10.0.1.10 and port 53 と入力します。この例では、次のように入力します。
- host で、ホストのデータにフィルタを適用します。
- port で、ポート番号によりデータにフィルタを適用します。
- 2.4 GHz ワイヤレス インターフェイスの最初の SSID 上のトラフィックを表示するには、-i ath0 と入力します (同じ無線の追加の SSID は、ath01、ath02 などのようになります)。5 GHz ワイヤレス インターフェイスの最初の SSID 上のトラフィックを表示するには、-i ath1 と入力します (同じ無線の追加の SSID は、ath11、ath12 などのようになります)。この例では、インターフェイス上のパケットをキャプチャするには、次のように入力します。
- -i で、インターフェイス上でパケットにフィルタを適用します。
ワイヤレス インターフェイスで引数を使用する場合、ビーコンやプローブ パケットのようなワイヤレスに固有のパケットを表示できません。これらのパケットを表示するには、インターフェイス ドロップダウン リストからインターフェイスを選択する必要があります。引数は使用できません。
パケット キャプチャ引数に関する詳細については、tcpdump.org を参照してください。
スナップショット診断ファイルをダウンロードする
アクセス ポイントでは、ログ データやその他のシステム情報が収集されます。これは、WatchGuard 技術サポート担当者とデバイスの問題をトラブルシューティングする際にに役立ちます。この情報をアクセス ポイントから診断スナップショット ファイルとしてダウンロードして、技術サポート担当者に送信することができます。
既定のファイル名は、[デバイス名]_support.tgz です。
アクセス ポイントから診断ファイルをダウンロードするには、以下の手順を実行します。
- 監視 > デバイス の順に選択します。
- アクセス ポイントを選択します。
- デバイス メニューで、ライブ ステータス > 診断ツール の順に選択します。
診断ツール ページが開きます。 - スナップショット タブを選択します。
- スナップショット ファイルをダウンロードする をクリックします。
診断スナップショット ファイルがダウンロードされ、指定されている場所に保存されます。