OSPF コマンド

ルーティング構成ファイルを作成または変更するには、正しいルーティング コマンドを使用する必要があります。このリストには、OSPF でサポートされているルーティング コマンドが含まれています。以下のセクションは、構成ファイルでもこのリストと同じ順序になっている必要があります。次のサンプル テキストも使用できます: サンプル OSPF ルーティング構成ファイル

Quagga コマンドの詳細については、Quagga Routing Suite ドキュメンテーションを参照してください。

セクション Command 説明

インターフェイスの構成

  interface eth[N] インターフェイスのプロパティを設定するセクションを開始します。
  ip ospf authentication-key [PASSWORD] OSPF 認証パスワードを設定します。
  ip ospf message-digest-key [KEY-ID] md5 [KEY] MD5 認証キー ID とキーを設定します。
  ip ospf cost [1-65535] インターフェイスのリンク コストを設定します (下記の OSPF インターフェイス コストの表を参照)。
  ip ospf hello-interval [1-65535] hello パケットの送信間隔を設定します (既定値は 10 秒)。
  ip ospf dead-interval [1-65535] ネイバーから最後の hello パケットが送信されてからそのネイバーの停止を宣言するまでの間隔を設定します (既定値は 40 秒)。
  ip ospf retransmit-interval [1-65535] LSA (link-state advertisements) 再送信の間隔を設定します (既定値は 5 秒)。
  ip ospf transmit-delay [1-3600] LSA アップデートの送信に必要な時間を設定します (既定値は 1 秒)。
  ip ospf priority [0-255] ルーターの優先度を設定します。値が高いと指定ルーター (DR) になる可能性が高くなります。
OSPF ルーティング デーモンの構成
 

router ospf

OSPF デーモンの有効化 =
  ospf router-id [A.B.C.D] OSPF のルーター ID を手動で設定します。設定しない場合、ルーターの ID はそのルーターによって決定されます。
  ospf rfc1583compatibility RFC 1583 との互換性を有効にします (ルーティング ループを招く可能性があります)。
  ospf abr-type [cisco|ibm|shortcut|standard] このコマンドに関する詳細情報は draft-ietf-abr-o5.txt にあります。
  passive-interface eth[N] インターフェイス eth[N] 上での OSPF アナウンスを無効にします。
  auto-cost reference-bandwidth[0-429495] グローバル コストを設定します (下記の OSPF コストの表を参照)。ip ospf [COST] コマンドと共に使用しないでください
  timers spf [0-4294967295][0-4294967295] OSPF スケジュール遅延と保持時間を設定します。
ネットワークでの OSPF の有効化
*area 変数は、[W.X.Y.Z] か整数 [Z] のいずかの形式で入力できます。  
  network [A.B.C.D/M] area [Z]

ネットワーク上で OSPF をアナウンスします。

エリア 0.0.0.Z に対する A.B.C.D/M

バックボーン エリアまたはその他のエリアのプロパティの構成
area 変数は、[W.X.Y.Z] か整数 [Z] のいずかの形式で入力できます。
  area [Z] range [A.B.C.D/M] エリア 0.0.0.Z を作成し、そのエリアのクラスフル ネットワークを設定する (範囲およびインターフェイス ネットワークとマスク設定が一致している必要があります)
  area [Z] virtual-link [W.X.Y.Z] エリア 0.0.0.Z に対する仮想リンク ネイバーを設定する
  area [Z] stub エリア 0.0.0.Z を stub として設定する
  area [Z] stub no-summary  
  area [Z] authentication エリア 0.0.0.Z に対する単純なパスワード認証を有効にする
  area [Z] authentication message-digest エリア 0.0.0.Z に対する MD5 認証を有効にする
OSPF ルートの再分配
  default-information originate ラスト リゾートのルート (既定のルート) を OSPF と共有します。Fireware v12.5.6 以降では、Firebox の OSPF 構成にこのコマンドが含まれていて、Link Monitor がすべての WAN 接続でリンク障害を検出した場合、OSPF は既定のルートをネイバーにアナウンスしません。
  default-information originate metric [0-16777214] ラスト リゾートのルート (既定のルート) を OSPF と共有し、既定のルートの生成に使用されるメトリックを追加します。
  default-information originate always ラスト リゾートのルート (既定のルート) を常に共有します。
  default-information originate always metric [0-16777214] ラスト リゾートのルート (既定のルート) を常に共有し、既定のルートの生成に使用されるメトリックを追加します。
  redistribute static ファイアウォール静的ルートを OSPF に再分配する
  redistribute connected すべてのインターフェイスからのルートを OSPF に再分配します。
  redistribute connected metrics

すべてのインターフェイスからのルートを OSPF に再分配し、この動作に使用されるメトリックを再分配します。

アクセス リストとルート マップを含むルート再分配の構成
  access-list [LISTNAME] permit [A.B.C.D/M] A.B.C.D/M の再分配を許可するアクセス リストを作成します。
  access-lists [LISTNAME] deny any 上記で指定されていないすべてのルート マップの分配を制限します。
  route-map [MAPNAME] permit [N] 名前 [MAPNAME] のルート マップを作成し、優先度 [N] で許可します。
  match ip address [LISTNAME]

 

関連情報:

About Open Shortest Path First (OSPF and OSPFv3) Protocol

OSPF を使用するように Fireware Pro を構成する

OSPF インターフェイス コストの表