ネットワークの動的 NAT ルールを追加する

動的 NAT の既定の構成では、すべてのプライベート IP アドレスから外部ネットワークへの動的 NAT が有効にされています。既定のエントリは、次のとおりです。

  • 192.168.0.0/16 – Any-External
  • 172.16.0.0/12 – Any-External
  • 10.0.0.0/8 – Any-External

これら 3 つのネットワーク アドレスは、インターネット技術タスク フォース (IETF) で予約されているプライベート ネットワークです。通常は LAN の IP アドレスに使用します。これらのアドレス以外のプライベート IP アドレスで動的 NAT を有効化するには、そのアドレスの動的 NAT ルールを追加する必要があります。Firebox では、動的 NAT リストのエントリ表示順序で動的 NAT ルールが適用されます。ルールは、そのルールが適用されるトラフィックの量に対応した順序で配置することをお勧めします。

デフォルトでは、動的 NAT により、パケットの発信元 IP アドレスが、そのパケットが送信されたインターフェイスのプライマリ IP アドレスに書き換えられます。動的 NAT ルールを追加すると、異なる発信元 IP アドレスを指定して、そのルールと一致するパケットに使用できます。

ここで指定する発信元 IP アドレスは、送信元 フィールドで指定したインターフェイスのプライマリ IP アドレスまたはセカンダリ IP アドレスと同じサブネット上にある必要があります。Fireware v12.2 以降では、ループバックインターフェイスのプライマリ IP アドレスまたはセカンダリ IP アドレスと同じサブネット上にある発信元 IP アドレスを設定できます。

発信元 IP アドレスを設定し、複数のインターフェイスを含む送信元フィールドでエイリアスを指定した場合:

  • 発信元 IP アドレスが、エイリアスに含まれている外部インターフェイスのプライマリ IP アドレスまたはセカンダリ IP アドレスと同じサブネット上にある場合、発信元 IP アドレスはその外部インターフェイスから送信されるトラフィックでのみ使用されます。
  • 発信元 IP アドレスが、ループバックインターフェイスのプライマリ IP アドレスまたはセカンダリ IP アドレスと同じサブネット上にある場合、発信元 IP アドレスはエイリアスに含まれている任意の外部インターフェイスから発信されるトラフィックに使用されます。

発信元 IP アドレスを設定すると、Firebox により、このルールと一致するパケットの発信元 IP アドレスが、指定された発信元 IP アドレスに変更されます。発信元 IP アドレスは、動的 NAT ルールで 送信先 ロケーションとして指定されているインターフェイスのプライマリ IP アドレスまたはセカンダリ IP アドレスと同じサブネット上にある必要があります。Fireware v12.2 以降では、ループバックインターフェイスのプライマリ IP アドレスまたはセカンダリ IP アドレスと同じサブネット上にある発信元 IP アドレスを設定できます。

発信元 IP アドレスを設定し、ネットワークの動的 NAT ルールの 送信先 ロケーションが「Any-External」など、複数のインターフェイスが含まれるエイリアスに指定されている場合、発信元 IP アドレスは、発信元 IP アドレスと同じサブネット上の IP アドレスを持つインターフェイスから送信されるトラフィックのみに使用されます。

詳細については、動的 NAT 発信元 IP アドレスについて を参照してください。

動的 NAT ルールを削除する

既存の動的 NAT ルールは変更できません。既存のルールを変更したい場合、そのルールを削除して、新規ルールを追加する必要があります。

動的 NAT ルールを削除するには、次の手順に従って下さい:

  1. 削除するルールを指定します。
  2. 削除 をクリックします。
    警告メッセージが表示されます。

動的 NAT ルールの順序を変更する

動的 NAT ルールの順序を変更するには、以下の手順に従います:

  1. 変更するルールを選択します。
  2. ルールをリスト内で移動するには、上へ または 下へ をクリックします。

関連情報:

動的 NAT について